杭州駅に荷物を預けた後、中巴で紹興へ。15元。中巴の小型バスは満員になっても発車しないため、乗客からやんやの文句。運転手は、それなら降りろ、と反撃。子供を連れた母親からは、子供料金が高すぎるとけんか腰。その母親に聞くと、子供料金は12元だという。子供は4,5歳の年齢。うむ、それは高い。
バスは40分後に出発。雨の高速道路を飛ぶように走る。一番後ろの座席に座った私の隣は、ハンカチを顔に当てた女性。バスが動き出したときから、窓の外に唾を吐いて、込み上げる嘔吐感を抑えている。唾は吹き込む雨交じりの風に乗って、車内へ逆戻り。女性は背もたれにもたれず前屈みになって、窓の外に吐いているから、逆戻りの唾は背もたれにべっとり。ぺっぺっと吐くたび新しい唾が吹き込んで、私の肩に降りかかる。しかし、女性の車酔いは重症で、周囲のことまで気が回らない。
王枝忠先生は、運転手の後ろの出っぱりに腰掛けて後ろ向き。席を替わりましょうと言っても、大丈夫だからそこに座っていろ、とバスの揺れに合わせて身体を動かしている。もしも急ブレーキを掛けたら、王枝忠先生は後ろ向きにひっくり返って危険、とひたすら運転手の安全運転を祈る。
紹興の町に近づいて、7番の路線バスに乗り換え。1元。路線バスを待っていると、乳児を胸に抱いた母親が横にしゃがんで地面に吐瀉。真っ白い吐瀉物がコンクリートに広がった。
沈園に降りると、時刻は11時20分になっていた。
紹興 沈園
11月14日 雨
富陽賓館−7:30 バス 8:30− 杭州 − 10:00 バス 11:20 −紹興
 |
雨の紹興。沈氏園。王枝忠先生。
昼食は沈氏園脇の餐廳で。紹興酒を一本付けてご馳走になった。 |
 |
|